9/11

Sabuの連載


当時と…

TVはこの話ばかりだし、私の人生を変えた出来事でもあるので、ちょっと執筆してみました。

あの朝、私はフランクと久々の一緒の休日を楽しんで?って、、、
遅くまでグータラに寝てただけなのだけど。(笑)

そしたら日本にいる父からの電話で「TVを観ろ!」って。
まるでキングコングがビルをなぎ倒したかの様な光景が映っていた。

え?映画?って思っていたら、父が「まだ落ちる」って叫んで。
その後どうしたんだろう?電話を切ったのかな?

でも、ベッドで寝ていたフランクを起こしたのは覚えている。
二人でぼーっとCNNを観ていて、そしたらフランクの母からは勿論、
ずっと交信すらしていなかった日本の友人達から電話が鳴り止まず、高校時の先生からも 電話が。

私は次の日から日本に飛ぶ予定だったのだけど、勿論キャンセル。
あの瞬間、何もかもが止まったの。
空港近くに住んでいるので、いつも飛行機の離発着の音が家にいても聞こえる。
いつも聞いている音で、別に苦にもならない。

でも、9/11の後は無になったの!
飛行機の音が聞こえない、何も無く昼なのに沈黙!
そんな事経験した事無かったから、超不安。

まあ数日後にある程度動き始めたのだけどね。

でも、その間は一体どうしよう、仕事が無くなるって思ったけど。
それから一周忌、また日本に行く事になったの。

そしてたくさんの脅迫電話。我々の便は落ちるとかね…。
勿論飛びたくないけど、会社からの命令まで出て。
すったもんだしている間に、燃料給油車がエンジンにぶつかってしまって、我々は合法的に時間オーバーで飛べなくなったの。

フランクと一緒になってまだ4年だったけど、その時にフランクに銀行の暗証番号とか全て知らせたのを覚えている。
家に帰ってからは、金銭的な受取人は全てフランクに書き換えたし。
まあ今は結婚しているから、自動的にフランクに行くから問題無しだけどね。

その便で、たまたま乗り合わせたのが、ピッツバーグの飛行機で息子さんを亡くされた母様。
名前は避けた方がいいと思うので出さないでおきます。
たまたま私が一緒の便になって、たまたま日本で9/11の犠牲者でって特番をしてて、
それで気がついて、声をかけて…。

その後は何年も、極力母様が来る時、若しくは帰る時に一緒の便に働ける様にってトレードしていたのだけどね。
今でも時折メールはしていますがね。

最後に…

私にはまだフランクがいてくれる。
でも失ったらどうなるだろう?最愛の人を失うって?私は私でいられるのか?

この母様は、息子さんを亡くされて、責められて旦那とも離婚して、、、。

それでも毎年ピッツバーグにいらっしゃいます。
行きている限りは必ず訪れるっておっしゃっていた。強い人だよね。

私はフランクがいなくなったら、どうなるのだろう?
彼には私より長生きして欲しいと思っています。

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