ゲイのありのままの自分を自覚させてくれた「思い出のピン」

Sabuの連載


以前の話の続きかな?

これは以前も書いた気もするんだけど、ロスベースの時に、自宅待機で呼ばれた便で、飛行機に乗っても誰も知らず、普段通りに仕事をしてて。
その当時は機内では男性は、サービス中は蝶ネクタイと別のジャケットに着替えなくてはならなくて、、。
丁度自分の休憩から帰って来て、寝ぼけたままで、蝶ネクタイも付け替えて、ジャケットを来て、オッケー働きましょうって通路に出て、
一緒のクルーが、「さぶ、蝶ネクタイが曲がっているよ」って手を伸ばして直してくれたの。
寝起きの私、そんな蝶ネクタイが曲がっていようが 関係もないけど。英語で言うストレートじゃないよ(曲がっている)って言われて、
即座にストレートじゃないからって言葉が出てしまって、直してくれた蝶ネクタイをまた曲げ直したの。

そんな彼から…

そしたら彼がゲラゲラに笑って、僕もーって、自分の蝶ネクタイも斜めにして、二人で笑いながら仕事してました。
きっと彼は私がどっちかはっきり分からなかったのか、こんなふざけたクルーとは思わなかったのか?
その会話のあとは、もうずっと昔から知っていたかのように、和気あいあいと。何年か後に彼は定年してしまったけど、
その前に彼の制服のピンのウイング(フライトスクールを卒業の時に胸につけてくれる物で、あんたはクルーよーって証?)を私にくれたの。
卒業式に男子学生が制服のボタンを誰かにあげるかのごとく?そのピンをくれたの。
勿論私も自分のピンは持っているけど、その後は彼からのピンをずっとつけてたの。
まるでお守りのよう。今は制服も代わってしまってピンも代わったから、あの思い出のはつけられないけどずっと持っています。
ほんの一瞬の会話、でも今でもずっと心に残っていて、言い換えれば職場で自分で居られる事を自覚させてくれた人。とっても感謝です。

クリスマスの日に…

実はその日はクリスマスで、私は休みだったの。で早朝に会社から電話があって、休みなのは分かっているけど、
通訳のポジションが空いているけど、飛ぶ?って聞かれて。自宅待機だったし、日本に行けるしって思って、「勿論っ」て返事したのが間違え?
SFOの空港迄車で1時間半のドライブ、それから飛行機で1時間下がってロスに。でも飛行機だって乗れるかどうか?
あくまでも空席があったらの状態だから。
いつもは仕事の前日には飛行機でロス迄降りて、ホテル滞在してたの(勿論実費)。

いろいろ起こりました…

その日はたまたま休みだったし、会社のスケジューラーも、気を使ってくれて電話してくれたのだと思うけど?(今なら私は絶対にしないけどね)、
電話を切ってから、すぐにシャワーして運転。朝の4時前だよ。ぶっ飛ばしてて、結局スピードで捕まり、警官のうんたら文句も耳流しで、、だって飛行機に間に合わないでしょう?
とにかくって罰金のチケットもらって、空港迄またぶっ飛ばしゲートに行ったけど2便のれずに。
3便目にやっと最後の空席があって乗れて!ロスに着いた時には もう出発の時間!窓から見えるのは私の出発の飛行機だけど、
それって、、、ターミナルが違うやろ!そうなの端から端の違い。
飛行機降りて、まっしぐらに隣のターミナル迄汗だくで走って、パンって飛行機に乗ったらドアが閉まったの。

最後に…

パーサーは、あんたが走って来るのが見えたから、その時点で会社には電話したからねって、優しく言ってくれたけど、わたしゃ汗だくのパニッククルー。
自分の休日で、クリスマスで、スピードチケットも貰い(その当時は$140でした)、通勤の飛行機にも乗れない状態で、、やっと乗ったら私が最後の乗客?
そんなフライトの時に出逢ったクルーが彼だったの。付け加えよう、ベッドで股間に頭をぶっつけられたのもその時のクルー。
疲れて飲んでしまったから、ぶっ倒れたのか?ピンをくれたクルーは私の事をとっても心配してくれていたのだけど、
酔っぱらいのクルーは関係無しに、、。ハプニングのフライト、それだけに思い出のフライト。
今でもあの蝶ネクタイの瞬間は覚えているし(飛行中の事は何にも覚えていないのにねえ)、ウイングのピンも大切な思いで。

あ、結局、可愛い?笑える?エピソードがかけていないのだけど。この次には書きます。
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